第30話
「頭にきたらおしまいよ」
ブリッジを白い布で覆い、雪原を進むアイアンギアーにいきなり雪崩が襲いかかる。同時に攻撃を開始する、スキーを履いたウォーカーマシンの集団。雪崩は人為的に起こされたものだったのだ。ジロンたちはすぐさま反撃するが、慣れない雪上でスキー板の装着やドッキングにもたもたしてしまう。集団を率いるカタカム・ズシムのウォーカーマシンに投げ飛ばされて、頭から雪に突っ込んでしまうジロンのウォーカーギャリア。カタカムはギャリアを雪から引き抜くと、互いがイノセントやティンプの仲間ではないことを確認するのであった。
その頃、エルチはビラムとドクター・マネによって、催眠術をかけられていた。アイアンギアーへの恐怖と憎しみを徹底的に刷り込まれ、精神を徐々に蝕まれていくエルチ。
アイアンギアーと合流したカタカムは、そこで打倒イノセント!…と大演説をぶちあげる。カタカムこそ、反イノセント組織・ソルトのリーダーだったのだ。そんなカタカムに惹かれていくラグの姿に、面白くないジロン。
カタカムがラグをソルトのアジトへと案内する間、ジロンはティンプを討ち、エルチを救うためにウォーカーギャリアで出撃する。ブルメとダイクたちも加わりイノセントのドームに接近したものの、ティンプの罠にはまってしまう。そこへ都合よく現れる、ラグとカタカム率いるアイアンギアー。ティンプは撤退し、ジロンは相変わらず追いかけようとする。まったく同じことの繰り返しに、ラグはうんざりしつつあった。