第7話
「信ずるものは浮かばれる」
ティンプは新たな運び屋、ギャブレット・ギャブレイと手を結んだ。話に乗ったギャブレットは、トラントラン族を利用しようと考える。
緑の楽園と呼ばれる緑地帯に入ったジロンたちは、そこでホッター老人と出会う。今は亡き家族が掘り集めたブルーストーンを、他人に取られまいとホッターは必死に守っていたのだ。だが、トラントラン族に急襲され、ホッターのブルーストーンが奪われてしまう。取り戻しに行くというジロンたちの言葉を信じずに、ひとりセンドビードで出ていくホッター。
だが、トラントランの集落にたどりついたホッターは、ブルーストーンはザブングルが持っているという族長チムニーの言葉に騙されてしまう。
ホッターはラグのザブングルを攻撃するが、トラントランの集落から脱出したジロンたちに真実を聞かされる。怒ったホッターは、執念でダムの壁面にとりつくとマシンを爆破させる。決壊したダムの水は、トラントランの集落を押し流した。
ブルーストーンのあるところに緑はないというイノセントの言葉を、かつてジロンたちも信じていた。しかし、それは偽りの伝説であった。なぜイノセントは誤った伝説を流布していたのか。その謎を残して、ホッターは死んでいった。